銀のしずく

銀のしずく

歌/Sajaka 作詞・作曲/Jaspernoise

銀河の駅で出会った人は
愛は悲しみとともにあるといった
数え切れない星くずの下
僕らはなぜかさよならをいった

銀河の森は季節を越えて
今も夢を語り続けている
流れる星に願いをこめて
古いベンチに銀のしずくひとつ

 何億もの光につつまれ
 見つめていた
 誓い合った壁の落書き
 抱きしめて

銀河の駅から人影が消えて
かすかに聞こえる星めぐりの歌
落ち葉に埋もれた道の向こうで
君はいつも笑顔をみせていた

私は2002年にCDを製作するチャンスをいただいた。そのきっかけとなったのは、北海道穂別高等学校の創立50周年記念賛歌の作詞・作曲をしたことにあります。モチーフとなったのは、穂別高校の卒業生が残した「愛はかなしみとともに」という本に描かれた愛の物語です。2人の悲劇的な死を、2人が利用した富内駅を舞台に完成させました。式典では、生徒と教員が披露し、その後、穂別町がCDにしてました。ボーカルは、当時の同僚SAJAKAです。かなりの時間をかけ、バックサウンドを完成させ、そこにボーカルとハーモニーを加えました。


【穂別】卒業生2人の悲恋物語を記念賛歌に(新聞記事)

創立50周年を迎えた穂別高校が、純愛に生きて19歳の若さで事故死した2人の卒業生の物語と、宮沢賢治の理想をまちづくりに求める穂別町富内をモチーフにした記念賛歌を創作した。26日の50周年記念式典で生徒有志と教員が歌い、同窓生らに披露する。ひたむきな愛に生きた2人の心の詩が、33年の時を超えてよみがえった。

記念賛歌は「銀のしずく」。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にちなんで銀河ステーションと地域の人が名づけ、まちづくりのシンボルにしている旧国鉄富内駅と、同校の3年生全員が共同で作った記念詩「虹の彼方に」、旧富内線の鉄道事故死した2人の悲運の恋愛をモチーフに、石塚耕一教頭が作詞、作曲した。友情と愛と穂別への賛歌だ。

歌詞の軸になった卒業生は1969年に同校を卒業した男子生徒と女子生徒。この年8月、予備校と就職先から帰省した2人が、旧富内線の平取町振内駅付近での鉄道事故で急逝した。ひたむきに、純粋に、また若者らしく激しく愛情を燃やした2人の恋愛は、残された日記をもとに出版された「愛はかなしみとともに」(大和書房、70年刊)で世に明かにされた。石塚教頭が記念事業の作業の中でこの本の存在を知り、卒業生の悲しい愛の物語に深く心を打たれたのがきっかけだ。曲は、記念賛歌だけに、悲しげにならないよう心がけたという。さわやかでポップスの雰囲気を持つバラード風の曲。覚えやすく、親しみやすいメロディーにした。

同校では、式典で公表するとともに、録音して自主製作のCDで後世に残す予定。「本、生徒の詩、富内の要素をつなげて一つの歌詞にした。2人のお話は、愛のエネルギーの強さにふるえ、涙した」と石塚教頭。50周年の節目に卒業生の清らかな愛の物語に再び思いをはせながら、穂別高校で青春期を生きることの意味を生徒たちに問い掛ける。

(2002.10.15/苫小牧民報社提供)


CD『銀のしずく』の制作について